最初の三行で撃つテンプレート

今週のヒント:身近な敵・ヒーロー・油

「どうすればスクロールを止められるか?」

これは、Xや他のSNSでの投稿において重要な課題です。

とくに、情報過多の現代において、読者の注意を一瞬で引きつけ、最後まで読んでもらうためには、最初の三行が非常に重要になります。

たとえば以下のような文章。

1日8時間労働なんて地獄だ
そんななか、会社を辞め、無職になることを恐れない人が増えてきています
ぼくはそんな世界を待っていました!それはなぜか?

今回は、ぼくが実際に実践している、「身近な敵・ヒーロー・油」という3つの要素を取り入れた、最初の三行で読者の心をつかむ方法をご紹介します。

1. 身近な敵

最初の一行は、残りの95%よりも重要です。

残りのコンテンツを読んでもらうには、この最初の一行が優れたものでなければなりません。

そこで、ぼくは最初の行で、読者が共感できる【身近な敵】を明確にし、それに【ネガティブイメージ】を投げかけます。

たとえば、「1日8時間労働なんて地獄だ」という文章。

「1日8時間労働」が【身近な敵】であり、「地獄」がそれに対する【ネガティブイメージ】です。

ここでの狙いは、読者がスクロールを止めて、共感できる敵に向かって一緒に石を投げること。

ほとんどのサラリーマンは1日8時間の仕事に従事しており、残業がない場合でも、8時間が長いと感じている人がいます。

ですのでこの例では、共感できる敵として「1日8時間労働」を選びました。

テンプレート:【身近な敵】は【ネガティブイメージ】

2. ヒーロー

読者を1行目から引き込むことができたら、次にすることは「敵のいない世界」を描くこと。

つまり【ヒーロー】の登場です。

ここでは読者の前向きな気持ちを加速させます。

ヒーロー(敵の反対側)を選び、ヒーローがポジティブに地歩を固めていることを伝えましょう。

たとえば、「会社を辞め、無職になることを恐れない人が増えてきている」という文章。

ここでは「会社を辞め、無職になることを恐れない人」が【ヒーロー】であり、「増えてきている」が【ポジティブイメージ】。

これの語り口は、とくに政治の演説でよく見かけるもの。

政治家候補が聴衆にむかかって、対立候補が弱体化していると語りはじめ、自分がいかに優勢になっているかを語ります。

通常これは、観衆を熱狂させるのに役立ちます。

テンプレート:【ヒーロー】は【ポジティブイメージ】

3. 油

最後の行は、熱狂的な読者を虜にし、つづきを読んでもらえるようにしなければなりません。

そこでぼくは、「そんな世界を待っていました!」と読者の心に灯った火に【油】を注ぎます。

「大いなる共感」と言ってもいいかもしれません。

そして油を注いだあとは、「それはなぜか?」というシンプルな【問い】を投げかけます。

シンプルな問いは、つづきを読んでもらうためのフックになります。

テンプレート:ぼくは【油(大いなる共感)】  【問い】?

この時点で、共通の敵に泥を塗り、ヒーローを支持し、読者を熱狂させることができました。

まとめ

三行のテンプレートをまとめると以下のようになります。

【身近な敵】は【ネガティブイメージ】

【ヒーロー】は【ポジティブイメージ】

ぼくは【油(大いなる共感)】 【問い】

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今日はここまでです。

それでは、また次の土曜日に!

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